事件やリスク


近年では、インターネットを利用した株取引が主流となっており、こうした事を背景にした事件やリスクも高まってきています。

投資取引そのものをあまり知らない初心者の投資家であっても、ネット株取引では簡単に株式投資が行えてしまうという背景があり、また、思い立った時点ですぐにネット上で株券などを購入したり、売却したりという事が行えてしまうことも、リスクを高めていくことの一つになります。

こうしたものは、株式投資のリスクの一つにもなるのですが、上場をしていた企業が前触れもなく上場廃止となったり、経営破たんを起こしたりなどをすることによって、取引が行えない状態になるという事があります。
こうした状態になると、株券での配当などを受ける事ができなくなり、また、場合によっては株式に投入した資産がすべて失われてしまうこともあるのです。

また、ネットでの株の取引では、そのインターネットという仕組み上のリスクとして、葉中のミスや、回線上のタイムラグなどによって様々な不具合やトラブルが発生することもあります。

こうしたネット株取引においては、固有のトラブルや事件などが発生することもあり、日本で起きた事件で最たるものは、みずほ証券による入力ミスによるものになるでしょう。
これは2005年に起きたもので、みずほ銀行がマザーズの株式市場に新規上場した総合人材サービス会社であるジェイコムの株の価格設定を、誤ってコンピューターに入力をしてしまい、相場が大きく混乱した事件になります。

この事件では、本来は61万円で1株売りとされるべき入力を、1円61万株売りと入力をしてしまったことに端を発します。
これにより、ほかの証券会社や個人投資家が殺到し、みずほ証券は400億円もの損害を出すことになったのです。

後に、みずほ証券以外の証券会社が誤発注と知りながらも、そこから大きな利益を出していたことが国会などで問題になり、当時の金融相が促す形をとって、このジェイコム株によって得た利益を返金するという方向から、国内の日本証券協会の会員50社からという形で、株式市場の安定化などを目的とした証券市場基盤整備基金に拠出されることになりました。

これによって、ネット株取引への不安と、それが株式市場の信頼を損失させた結果になり、また、いち早くこの事態に気付き、機会に乗じて大きな利益を出した個人投資家もおり、こうした事もネット株取引のスピードの速さの結果によるものであるとされています。